« 「彼ら」のコピー能力 | トップページ | 猫の居場所 »

イネイブラー(支え手)

ひとりの嘘つきの周囲には、嘘をつき続けることを可能にする「イネイブラー(支え手)」が必ず存在するもので、イネイブラーの心には信じたいという気持ちが潜んでいるそうだ。

人間は、自分の信じたいものを信じる。
目をそむけたくなる真実でも、それを認識して狂気に陥るか、取り返しがつかない事柄であれば、嘘つきに騙されたはずの自分自身を騙す。
傷が浅いうちならたとえ苦しくてもやり直すことができても、それが積み重なればなるほど、引き返すことはできない。

うすうす、身近な「彼ら」の言っていることが「嘘」と気付いても、既にそれで判断してしまった以上そのまま突き進むしかない。
そうして、自身の人生の選択を誤り、家族の選択を結果的に強制してしまう。

イネイブラーは、立派な人間であろうとする。実際、だれが見ても素晴らしい資質をたくさん備えている。
但し、それぞれの美徳には、影の面がある。
有能さを見せつけられれば、周囲の人間の中には無力感を抱き、寛大さは罪悪感を抱かせ、親切な振る舞いは相手の負担になるかもしれない。
そうして、忍耐は、虐待の誘因となるかもしれない。
イネイブラーは、善人の役を演じ、時には自分を虐待させてまで、相手に快を与えようとする。それは、依存関係を強めてしまう。
「彼ら」をパートナーとして選んでしまった場合、信じたくない彼らの本性を、彼らの嘘を「真実」にするため、自分自身を「変質」させてしまう。
それは、「彼ら」から離れても、後に同じようなタイプの人間を惹きつけてしまう。

「嘘は嘘だ。」
「何百回繰り返し言い続け洗脳しようとしても、嘘は嘘だ。」
例え、気付いた時に自分の損害が甚大であっても、やり直すのに時間がかかっても、「彼ら」に侮辱されても、「自分自身の真実を生きた方がいい」

「彼らは、もう「ハリボテ」としてしか一生涯生きられないのだから」それから比べたら、例え10年遅れをとっても、「自分の人生を生き抜く充実感は何物にも代え難い。」

だから、何よりも貴方自身を信じて生き抜いて。

お盆が近づくと、父の死に様を思い出す。
ここにも記せなかった。
もしかしたらイネイブラーをうまくつかんで安らかに死ぬ「彼ら」もいるかもしれない。
だが、多くの「彼ら」の最後は同じだそうだ。それを、あらためてここに記する必要もない。

|

« 「彼ら」のコピー能力 | トップページ | 猫の居場所 »

自己愛性人格障害」カテゴリの記事

コメント

aiさんお久しぶりです、ロッドユールです。

イネイブラーの記事を読ませて頂いて、心が癒されました。
私は姑のイネイブラーにされそうになっていたのだと思います。
でも、姑が私を騙し切れずに正体を現してしまったので、私はイネイブラーにならずに済みました。
今は救われた私の人生を大事に充実させて生きる事だけ考えながら毎日を過ごしています。

夫は姑の完全なイネイブラーでした。

aiさんの言葉
『うすうす、身近な「彼ら」の言っていることが「嘘」と気付いても、既にそれで判断してしまった以上そのまま突き進むしかない』
は、まさに夫の事です。
母親ですから盲信する事でしか生きる道が無かったのだと思います。
たぶん、私と結婚しなければ夫は姑のイネイブラーとして自分の人生を姑に捧げて終わっていたと思います。

夫は今でも姑が「彼ら」であると気づいていません。
ただ、妻である私が姑のイネイブラーになる事を拒否したために、自分自身も姑のイネイブラーでいる人生を考えざるを得なくなってしまった、そんな感じです。

姑に残された唯一のイネイブラーである夫を姑が簡単に手放すはずがないので、姑は「彼ら」特有の執拗さと狡猾さで夫の良心に働きかけて来ます。
なので、夫は姑との関係になかなか決まりをつける事が出来ないでいます。

夫がどう生きるかは、夫の心が決める事なので私にはどうする事も出来ませんが、出来れば夫には姑のイネイブラーとして人生を終えるのではなくて、一度きりの自分の人生を自分のために大事に生きる事を選択してもらいたい、私はそう願っています。

投稿: ロッドユール | 2015年8月27日 (木) 14時27分

ロッドユールさんへ

こんにちは!ご無沙汰ですwink
時々ロッドユールさんのブログを拝見させていただいてます!

ロッドユールさんとご主人様が出会ったのは、もしかしたらご主人様の潜在意識が、危険を察知して助けを求めるために行動したのでは?とちょっとだけ感じました。勿論、私見ですが。
ご主人様も自覚されない、姑さんからの「真綿で首を絞めるような攻撃」からの、リスク回避のためでは?と。

私の母は、完全に父の「イネイブラー」でした。
何十年もその役割に習慣づいているためか、私の姉のイネイブラーにもなっていたと思います。

このブログを書き綴り、皆さんからのメールやコメントをいただき、考察を続けていたおかげで、「彼ら」からの傷か浅いうちに、気づくことができるようになりました。
どんなことも、無駄にはならないと思います。

ロッドユールさんの、
>今は救われた私の人生を大事に充実させて生きる事だけ考えながら毎日を過ごしています。

「彼ら」に関わった人間で、ご自分を取り戻せた人間は、その後のご自分の人生を愛しむ機会を与えられたかもしれませんね。

また、遊びに来てくださいね。wink

ai

投稿: ai | 2015年8月30日 (日) 18時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1244635/61211124

この記事へのトラックバック一覧です: イネイブラー(支え手):

« 「彼ら」のコピー能力 | トップページ | 猫の居場所 »