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超極限的制止

極限状態に陥ると、生き延びるために、考える。
今まで正しいと思っていた事が、間違いかもしれない。
混乱を生じ、逆転現象がおこる。
これは、「超極限的刺激」「超極限的制止【Ultramaximum inhibition】」と呼び、大脳の防衛反応によって好きと嫌いが逆転し環境への適応をはかる現象だそうだ。

例えば、エサを与える優しい飼育係と痛みを与える係りにより犬を調教する。
すると、エサを与える飼育係にそっぽを向き、痛みを与える係りにしっぽを振る現象が起きるそうだ。
パブロフの犬実験での話。以前、TVで見た事がある。(出典2013/8/7 ザ!世界仰天ニュース 洗脳スペシャルより)
DVや宗教団体の「マインドコントロール」で行われる。

昨年秋、英国のBBCで、10年監禁されていた女性ノインタビュー番組を見た。
その中で、犯人の子を身ごもり、女の子を出産した女性が、犯人が娘を可愛がるのを見て、今まで憎悪しかなかったのに、あれだけ残虐な事をされいまもって監禁されているのに、犯人に好意を持つようになったと。
私には子供はいないが、自分の子供を可愛がる人間には、確かに好意的になるのは理解できる。
そして、残虐な記憶は薄れ、相手の良いところや、過去あった仕打ちすら誤解だったと自分を騙そうとするかもしれない。
その方が、自分にとっては都合がいい。

母は、そうして自分自身を欺いたのだと思う。
それでも、母のたった一度きりの人生だったものを。

結婚当初の幸せを疑わない無邪気な笑顔と、その後異星人にすり替わったように、他人の不幸をキラキラした目で話し、自分がお腹の子供ごと蹴り殺されそうだった夜に、笑いながら手を打っていた姉と同じ笑顔、そのどちらも今は無い。
今はもう、徐々に進行する認知症のために、そのどちらも忘れて茫々と日々を送っている。

できれば、子供ができる前に、貴方の傍にいるのは「何者なのか」気付いてほしい。
子供がいたら、その子を連れて逃げてほしい。

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