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鎧武者幽霊?編

これは、10年以上前の夏の話。(実話)

当時会社員だった私は、ストレス解消に突然旅行を思い立ち休みをとり、新潟の直江津に一人旅に出かけた。歴史が好きな私は、直江津の上杉謙信ゆかりの地を訪ねる旅に出かけたのである。

親切な地元の人と接し、春日山城、林泉寺、御館の乱のあった場所等訪ねて、その日は駅前のホテルに一泊するためホテルの部屋へ入った。部屋は異様に寒かった。

夕食を済ませ、明日の予定をたてシャワーを浴びて、11時にベットに入った。

最初は何だったろう。気がついたときには目の前に焼け爛れた右腕(私の腕のようだ)だけを押し付けられ、身体は動かない。「これは夢。疲れてるんだ。」と自分に言い聞かせ、唸りながら目を覚ます。気を取り直して眠ると2度 腕が・・一瞬「もう駄目だ」と思った瞬間、ズン!と身体全体がベットに沈んだ。また声をあげて覚め、もう一度横になると(既に夢か現実か区別がつかない。覚めているが夢だと思いたい)3度目 腕が出た。「相手は私を恐がらせようとしている。恐がっていないところを見せないと付け込まれる。」と思い、その焼け爛れた腕を食いちぎろうと噛み付いた。(自分の腕だし)筋のようなものを歯に咥えたままひっぱたら、とたんに消えた―

跳ね起きて、電気をつけ異常がないのを確認。やっぱり疲れてるんだ、とまた電気を消してベットに横になる。とたんに金縛りにあい、無理やり解いて身体を起こすと、目の前に大きな鏡があった。起きた私が映っている。(ものすごく眠く疲れていて体はまだ眠っているのに無理やり起こしたような)その左後ろのすぐ側に、 もう一人の私 が映っている。前髪を以前のように切りそろえ、今の私より後ろはずっと長く、白い着物を着て、顔はのっぺらぼうのようにほとんどぼやけている。自分の右手でそれを確かめようと伸ばしたのが映る。その瞬間に 消えた― 顔を慌てて右にそむけると(そこは実は壁)そこにも同じ鏡があり、同じように私が映り、またも左後ろに私の身体にそうように もう一人の私が映っている― やはり確かめようと腕を伸ばすと 消えた―

ぞっとしたまま倒れこむようにベット脇の電気を全部つけた。何も無い。既にAM1:00

春日山城に行ったとき、気になることがあった・・何か連れてきたのだろうか・・

とりあえず、きっと疲れてるだけだと思い、また電気をつけて横になると、枕に頭をつけた瞬間、 水道管を叩くような音が・・とぎれとぎれに消えたと思うと聞こえ、まるで人の手で打ったリズムのように不規則な、しまいにどんどん大きくなって カリカリと枕のすぐ下から聞こえ出した。右を向いても左を向いても枕を変えても聞こえる。おまけに水音・・

正面を向いて眠ればと思って眠ろうとしたが、また金縛り・・もしかしたら下に死体でも?と思い、何かあったときの為、フロントNOを確かめ受話器片手にベットマットを持ち上げた。(あるわけないけど)何もないのを確認して横になるとやはり水音・・またおきてシャワールームにちゃんと蛇口が閉まっているか確認に行く。既にAM1:30

異常が無いので、今度こそと思い枕に頭をつけた途端に金縛り。やっとの思いで起きて、部屋の電気を全部つけた。さすがに2時間半この状態に異常を感じ、林泉寺で買ったお守りを片手にベットに横になった。こちらの強みはなんといっても「生きている」ということだ。「来たー」金縛りと異様な圧迫・・覚えている真言を唱えたがますます圧迫が酷くなり息が苦しい。声が出ない。両足、両腕、両肩、胸それぞれを人の手と思われる感触が上から抑えている。部屋はこうこうと電気がついていて明るいはずなのに、目を閉じた私の瞼には暗闇しかない。室内の人口密度が一挙に上がったように、重たそうな物を着ているたくさんの人の気配がする。真言を唱えるたびにビシッビシッと身体に電流が走ったように痺れる。いくつかの真言を心の中で唱えながら、最後の真言が効いたのか、少しづつ身体が柔らかくなり、いつの間にか眠りに落ちていった―

AM6:00 朝、何事もない朝。 終わった事に気付き、ホッとしてもう一度眠った。

AM7:00起床。朝食の為におき、旅を続けるためにホテルを後にした。

それから1ヶ月後、春日山城で女子高生及び一般の方が鎧武者の幽霊を見た との騒ぎの新聞記事を目にした。

もしかして・・起こしてしまったかな?(何も悪い事はしてません。通常の観光ルートを行っただけなんだけどね。気になることはあったけどね。)

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